皆さんこんにちは。
今朝はビックリしましたね。3月のドカ雪。車が鎌倉になってましたよ。
さて、今回のテーマは保険金をもらったら、税金はどうなるのかという話です。
個人で保険金を受け取った時のポイントは色んな人が説明しているので置いておきます。
「生命保険」「相続」「税金」みたいに検索したらいっぱい出てくると思います。
もしネタが無くなったら、いつかこのブログでも書くかもしれませんが 笑
ご紹介したいのは法人が保険金を受け取ったらという話です。
案外知られていないようなのですが、法人にとって保険金は収益です。
どういうことでしょうか?
例えば1億円を銀行から融資してもらったとします。
社長がすぐお亡くなりになったら借金を返すのが大変ですね。
ともすれば銀行がすぐにやってきて返済を求めるかもしれません。
怖いですね。倍返す必要はないですが、残された家族や従業員が窮地に陥ってしまいます。
「そうだ、1億円の保険に入っておこう!」
そう思って下さった方、ありがとうございます。
ご連絡をお待ちしております。
ただし!リスクヘッジとしては完璧ではないんです。
というのもこうなってしまうから↓
1億円の借入 - 1億円の生命保険金 ⇒ 3800万円の税金!!!
これが、「生命保険は収益です」という意味です。
1億円の保険金は、法人として儲けなんです。儲けには税金がかかります。
「でもそのお金を返済に使っているじゃないか!」
借金の返済は、経費にはなりません。利息は別ですが。
借りたお金が利益にならないように、返すお金も経費にはなりません。
お金を借りて利益になるなら、赤字でもお金を借りれば黒字になっちゃいます。
借金を返しすぎて赤字というのも変ですよね?
ですから、1億円の借入を保険でもれなくカバーするのには、1億円では足りないのです。
(3800万円の税金とは、2013年1月現在の実効税率38.01%(復興特別法人税を含む)より計算しています。)
つまり、38%の税金を払ってなお1億円残るようにしなければいけません。
38%取られた残りは62%ですから、1.62億円の保険金とするのが正解です。
1.62億円の保険金から税金35%、つまり6200万円が引かれて、残りは1億円。しっかり返済できました。
よろしいですか?
1億円の借金に、1億円の保険しか入っていない社長様。
もう安心ではないとお分かり頂けましたでしょうか。
なぜなら奥様に3800万円の支払が行くんです!
ご家族に4千万円近いお金が払えますか?
ここをちゃんとしておかないと家族を守れないんです。
企業団信もありますが、融資側は回収金のことしか考えていない場合が多いです。
借金さえ返してもらえればよいので1億円の保険になってしまっているかもしれません。
気になった方は、死亡保険金で返済をしきれるのか確認をしてみてください。
法人の生命保険は色々な活用方法があり、そして、活用をするにも正しい入口出口のコントロールが必要です。
どうぞご注意ください。
新谷拓己