自動車保険の切り替えで損をしないように

今日は天気が下り坂のようですね。
根室釧路地方では暴風雪警報が、石狩には風雪注意報が出ていますので、くれぐれも運転にはお気をつけ下さい。
ラジオでは「不要不急のお出かけは控えて下さい」と言っていました。
不要不急なら天気の悪いさなか出かけない気もしますが、きっと明日以降に変更できる予定のものなら変更して今日は極力出かけないで下さいという意味ですよね。
「不要不急ってお散歩とかかな・・・？」と思ったので、なんとなく違和感がありまして。

本題です。
最近はお車の入替えのご連絡が非常に多いです。
やはり増税前の大きなお買い物ということでしょう。

車を買い替えたお客様の中には、このように謝られる方がいらっしゃいます。
「ごめんねー、ディーラーで車買ったら保険切替えて欲しいって言われて・・・○○万円も値引いてもらっちゃったもんだから・・・１年だけ浮気させてもらっていい？！申し訳ない！」

全然気にしないでください！
私たちにとってのは、お客様のメリットが一番大事です。
車を安くしてもらったのなら大変良かった！

でも一つだけ物申したいのはディーラーさん、法律違反だしお客様のこと考えてますか？！
あ、２つでした　笑

というのも、保険業界には保険業法というものがあり、禁止されている行為として以下があります。
「保険料の割引など特別の利益の提供を約束することや、虚偽のことを告げたり、重要な事項を告げない行為、重要な事項につき虚偽のことを告げることを勧める行為」 

特別利益の提供と言うのですが、何かの見返りに保険契約をもらうことは禁止されているんです。
なので私たちは保険料をおまけして差し上げたり、ご契約のお礼に値の張るものをお贈りすることは、罰せられ資格を剥奪されることになります。

でも、お客様には関わりのないことです。
誰だって値引きしてもらったほうが嬉しい！
だけどあまり目に余るようだと、私たちがディーラーさんにお客として行って、違反行為の証拠を抑えちゃいますからね！
保険とは関係なく、企業努力として値引きをしてあげて下さい。

さて、そんな保険の切り替えですが、ここからはお客さまにとって不利益になりかねない手続きについてお話致します。

それは解約保険料と等級進行の損失です。

まずは保険料の損！
自動車保険は一般的に切り替えをするのに適切なタイミングがあります。
最も適切なのは満期ですね。
次に保険のスタートした日や、別月同日です。これを応当日と呼びます。

携帯電話のプラン変更や、機種変更では、皆さんいつ切り替えるか良く確認しますよね？
そして丁寧に教えてくれます。
でも保険は知らされず、単に「納車日で今の保険を解約してもらって下さい」なんて言われます。
しかも、「納車の後で連絡しても大丈夫です」なんて信じられないことを言います。

遡って解約できる保険なんてありえないですよね。
だったら誰だって事故がない以上は、遡って解約してお金返してもらうじゃないですか。 

この応当日を意識している人が担当者だったら、「今の保険屋さんに入替えの連絡をして、◯月◯日に解約をしてもらうようにして下さい」といいます。
このような依頼を受けると、私たちとしても『浮気相手としては親切で良かった』と思うわけです　笑

次に、もっと重要でないがしろにされているポイントが等級進行の損です！
 自動車保険の等級は、「一契約で整数年以上の期間を無事故で経過した場合に、その年数分等級が進む」と言う仕組みです。
つまり１年契約ならば 、満期まで待てば１つ等級が進み安くなるところ、１年経つ前に止めてしまったのでせっかくの無事故期間が無駄になっちゃった。。。ということが起きます。

例を上げて７等級の人だとこのようになります。

この7等級は23％割引で、8等級は40%割引です。（2014年3月現在）
もし7等級で年間保険料が10万円だったとすると、満期を待って8等級になれば7.8万円くらいになってたはずです。 

そこを途中で切り替えてしまったばっかりに、また7等級10万円で1年間過ごし直さなければいけないんです。

また、事故で保険をお使いの場合も注意が必要です。
保険を使うと更新後の保険料が上がります。
更新後というのは、満期を待たずに解約して付け直した場合も同様です。
満期までは無事故の保険料で過ごせたはずなのに、途中で契約を解約してしまったばっかりに、保険料がすぐにドーンと高くなってしまったということがあります。

これらが等級進行の損です。

お客様にとっても解約の連絡は楽しいものではないですよね。わかります！
そんなときに「△月△日で解約して下さい」と言っても、電話の相手が「◯月◯日まで待って解約した方がいいですよ」と返事が来たら、警戒をなさると思うんです。
でも私たちは切り替えられて悔しいくて言っているのではなくて、お客さまにとって損の無いようにと考えてのアドバイスなんです。

逆にお客様から「そちらの代理店に切り替えてもらおうかな」と仰っていただいた場合でも、「ではさっそく今日から！」とは言わず損のないタイミングまでお待ちいただきます。

お客様想いの代理店を目指していますので、浮気してもまた安心な我が家へ帰ってきてくださいね。
お待ちしております。 

新谷拓己