法人の生命保険は税金部分をお忘れなく!

皆さんお久しぶりです!
先週は休暇を頂きまして、お陰でブログもご無沙汰してしまいました。

しかし暑いですねー!
海でバーベキューをしたいと妻が言うのですが、運転手である僕は楽しみ半減です・・・。
もちろん我々はSDD運動!Stop Drank Driving!!
先日のドリームビーチでの痛ましい事故を決して繰り返さぬよう、絶対に一口も舐めることもしませんよ!
匂いもかぎません。
というか匂いだけかぐほうが嫌です。

さて、今回のテーマは法人で生命保険をかける場合に忘れがちな税金のことです。

お金とビジネスマン保険に入るときの税金と、もらうときの税金について。
法人税と簡単に言っても、法人税・法人住民税・事業税などがあります。
単純に足し合わせることができず、ちょっとした計算が必要になるのですが、「結局会社の利益に対して全体で何%なの?」 という利率を実効税率と言います。
それは現状では約38%です。来年は復興特別税がなくなるので約36%となります。
なお、資本金が1億円以下の場合は中小企業として、さらに優遇された税率となっています。

今回のお話では細かな税率よりも、それを加味して保険設計してますか?という内容なので、話を単純にするために実効税率は40%とさせていただきます。 

まず、保険に入る時の税金の話。

「今期1千万円も利益が出ちゃう!どうしよう!」という社長!
「じゃあ1千万円の生命保険に入りましょう!半額損金ですから!」というのは短絡的ですね。

なぜなら、保険料として1千万円払ってしまったら、半額損金というからには半額税金がかかるわけで、税金を払うお金がなくなっちゃうじゃないですか。
半額損金①

ではいくらの保険料にするのが適正か。
半額にたいして40%の税金がかかるのですから、掛け金の20%を税金として残しておかないといけません。
つまり、処理したい利益が120%と考えるなら、逆算すると掛け金は83.3%となります。
分かり易く800万円の生命保険とするならこのようになりますね。
半額損金②

 

「黒字が出すぎてあせったけれど、生命保険に入ったから一安心だと思っていたのに!」ということがないように気をつけて下さいね。

さて次に、生命保険の支払われる時の話です。

例えば1億円の融資を受けている社長。
「もし社長が死んだらどうなります!?銀行はすぐ回収に動きますよ!社長の奥様に借金が払えますか!?」
ここまでは正論です。
「だから借り入れに合わせて1億円の返済用保険に入りましょう!」というのが短絡的ですね。

というのは、1億円の借金を返すお金は経費にならないからです。
ですから1億円の生命保険が払われると税金40%が引かれますので、残るのは6千万円。
全然借金を完済できませんね。
融資対策①

 

ではどうすればよいのか?
簡単です。
40%引かれることを見越して保険設計をするんです。
つまり、140%の逆の1.7がけの保険にすれば良いんです。
融資対策② 

これで、1.7億円×60%=1億円となりますね。

ここまで考えて保険設計をしなければ、せっかくの保険も安心できません。

アベノミクスで法人税の減税が叫ばれています。
今後はどんどん変化していきますから、生命保険も臨機応変に対応していかなければなりませんね。
見直しが重要な世の中は、私達のような代理店の腕の見せどころ!

お気軽にお問い合わせ下さいませ。

新谷拓己 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です