保険は入るだけ保険金が増える?

こんにちは新谷です。
今日は気持ちのいい風の吹く清々しい青空ですね。
最高気温は27℃ということですが、明日からは22℃とより涼しくなるようです。

冬場のバッテリーあがりトラブルはよく有りますが、暑い日もバッテリーがあがってしまうことがありますので、しばらく動かしていない車でいきなりエアコンをガンガン効かせるようなことはやめておいた方良いかもしれません。

557d01fd11a704e13be1473e4821663c_sさて今回はよくある質問「同じ種類の保険にいくつも入っていたら、その分保険金も出ますか?」と言うお話です。

いきなりざっくりとした結論を言いますと、損害保険はダブっては出ません。生命保険はダブって出ます。
あくまでザックリとですよ!

もう少し詳しくお話させていただきます。



保険用語として『焼け太り』という言葉があります。

これは「火事で2000万円の家が焼けちゃったけれど、3000万円の保険金がおりたので儲かった♪」という状態を表わしています。
1000万円ぶん太ったということですね。 これどう思いますか?

保険の役割は本来、「被ってしまった経済的な損害をカバーする」というものです。
つまり保険で儲けるというのは誤った使用法であり、防ぐ必要があります。

なぜなら儲けるための保険というのは、積極的に保険金を得ようとする意志が働き、悪用に通じかねません。
そのため焼け太りにはならないように、保険金は支払われるよう作られています。

具体的に見ていきましょう。

2000万円の価値と評価された建物には5000万円の保険はかけられません。
では「複数の保険会社で2000万円の保険に2つ入ったら4000万円でるかな!?」と、これが今回のブログテーマですね。

これはやはり2000万円までしか出ません。
保険会社それぞれで2000万円を按分(あんぶん)し、1000万円ずつ支払うことになります。
ボヤで100万円かかった場合も、それぞれ50万円が出ることになります。
これは実損、つまり実際の損害が2000万円だからですね。

損害保険のほとんどは、実損という考えにもとづき、複数の保険がある場合はこの按分という方式を取ります。

保険用語として『実損担保』と『定額補償』という言葉があります。
実損とは、実際に掛かった費用をお支払いします。
定額とは、契約時にお約束した額が支払われます。

ケガを例に、実損と定額について説明します。
ケガで10日通院したという場合。
・実損としては、治療費と精神的損害と通院交通費と休業損害といった物がお支払い対象となります。お金の心配はないと言ってもいいですね。
・定額としては 、通院一日あたり3000円が支払われるので、10×3000円=3万円が支払われます。もしかすると本当は2万円しかかかっていないかもしれないとしたら嬉しいですね。

そういったことで、定額タイプであれば、色々入っていてもそれぞれ支払われることになります。
実損タイプであれば、幾つも入っておく必要はなく無駄ということになります。

そして損害保険の多くが実損タイプで、生命保険のほとんどが定額タイプですから、冒頭の「損害保険はダブっては出ません。生命保険はダブって出ます。」と言う回答になります。

ただし、損害保険でも定額タイプなのもあれば、生命保険で実損タイプという場合もありますので注意して下さい。

また、生命保険が定額タイプならいっぱい入っておこう!と言うのも適切ではないので、収入に見合った保険設計をするようになっています。
「入院したら一日5万円もらえるけれど、月収は20万円です」というのはおかしいですよね?

ちなみに自動車保険は仕組み上、1台の車に複数の保険がかけられない様になっています。
個人売買などをする際には、自分で保険をかける前に、前の保険がどうなっているかをちゃんと確認して下さいね。

今日のところはここまでにします。
最後までお読みいただいてありがとうございます。
もしこの記事を読んで、『私の保険はダブって無駄な保険料を払ってないかな?』と思われたらお気軽にご相談下さい。

ティー・アイ・プランニング 新谷拓己  

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