まず、この度の東京海上日動の保険金支払いに関する一連の報道につきましては、多大なるご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
東京海上日動のオフィシャルHPでも本件についてレターが出ております。以下リンクをご参照下さい
⇒「対人臨時費用保険金のお支払いについて 」
今後の対応についても適時ご報告をさせて頂きます。
今回のテーマでは結婚や一人暮らしをするときに「保険屋さんに連絡しておけばよかった・・・!」ということが無いための豆知識です。
生命保険についても考えたいところですが、今回は自動車保険について書こうと思います。
ところで、親元を離れるとき、あるいはお子さんが家を離れた時に、貴方は「保険屋さんに連絡を入れておこう」と思われますか?
「別に自動車の補償と家族の住むところなんて関係ないしょ・・・?」
そんなふうに思われた方はもしかすると損をしてしまうかもしれません・・・
まず、自動車保険は運転者の範囲を設定して頂きます。
保険証券にこのような表があるのをご存知ですか?
ちょっと見づらいかもしれませんが、画像をクリックすると赤枠内が拡大した写真になります。
ここでポイントなのは、表の左端に並んでいる番号の2と3です。
年齢条件はこの契約の場合「21歳以上補償」となっていますね。
でも表を見ると、20歳以下でも3番と4番は◯になっています。
つまり、年齢条件と言うのは本人や配偶者と同居の親族が守るものということです。
裏を返すと、別居のお子さんは18歳でも運転してOKということなのです。
ですから、若いお子さんが別居したら年齢条件を引き上げて、保険料を抑えることが出来るということです。
さらにいうと、「家族」とはどういう範囲かというと、「同居の親族 および 別居の未婚の子」までです。
すなわち既婚(結婚歴がある場合も含む)の子や兄弟や親は家族は家族ですけれども、別居していると自動車保険での『家族限定』の範囲からは外れてしまいます。
つまり結婚をして家を出ると、運転者の「家族限定」のままでは補償がされなくなっていますので注意が必要です。
こういった変更は、予め手続きをしておかなければなりません。
これを通知義務と呼びます。
本当に保険が効かなくなってしまう場合がありますので甘く見てはいけません。
もう一つ重要なのが等級の受け渡しです。
等級というのは無事故割引とも呼ばれておりますが、無事故で過ごすと安くなっていく安全運転のレベルのようなものと思って下さい。
反対に事故などで保険を使うと等級が下がります。
この等級は契約者のものと思っている方がいますが違います。
等級は被保険者のものです。
つまり契約者を誰にするかは余り問題でなく、適切な人を被保険者として選ばなければ最悪保険がきかなかったり、もしくは等級がリセットされてしまいます。
この等級は同居の親族間であれば引き継ぐことが可能です。
具体的には、お父さんが育てた等級を息子さんの自動車購入の際に渡してあげて、お父さんが代わりに新規で保険に入ってあげるという手法をとることが可能です。
こうすることで、若くてものすごく保険料の高い息子さんの自動車保険料を大きな割引で抑えることが出来るのです。
すると2台合計した保険料がグッと安く出来ます。
ただし、同居しているならば!です。
息子さんがすでに大学進学で一人暮らしをしているというような場合は×です。
一端アパートを引き払って返ってくるまでは等級を受け渡してあげることは出来ません。
なので、別居の段階できちんと先々まで考えて設定をしておくことが大切です。
「家族が別居する」 「結婚する」 ⇒ 保険屋さんに相談をする
大切なことですから気軽にご連絡下さい。
ご家族の細かな変化のタイミングによくぞ思い出してご連絡下さいましたと、 喜んでご相談にのらせて頂きます!
ちょっと端折って書いてしまいました。
生命保険についてもお伝えしたいこともありますので、またこのようなテーマでブログを書いていこうと思います。
もし何か聞いてみたいことがあればご相談下さい。
新谷拓己