こんにちは。昨日のお昼くらいまでは春の陽気でしたが、一転真冬に逆戻りですね。
皆さんスリップ事故などに巻き込まれていませんように。
ちなみにこういう時に「小春日和」というのは間違った使い方らしいですね。11月ころに使う言葉だそうです。
本題ですが、北大病院に陽子線治療センターができました。
竣工は2014年3月ですが、もう一部の診療相談と予約受付が開始されているようです。
北海道大学病院 陽子線治療センター<http://www.huhp.hokudai.ac.jp/proton/>
さて、この陽子線治療ですがどのような治療法かご存知ですか?
専門的な説明は北大病院のHPにお願いするとして、子どもにも伝わる様な表現にすると「遠隔ビーム」です。
通常のビーム(放射線治療)ですと、身体の中にあるガンを攻撃するためには、ビビビッと健康な細胞を掘り進まなければなりません。
当然、遠くに行くほどビームの威力は弱まるので、ガンをしっかり攻撃するには、ガンまでの途中にある健康な細胞にビシビシ放射・攻撃することになります。
では「遠隔ビーム」とはどういう意味か・・・
この装置は、ピッと放射すると、ちょっと離れたところでボボボッとエネルギーを放出するんです。
つまり、ガンまでの間にある健康な細胞を素通りして、攻撃をしたいところを正にピンポイントで攻撃するんです。
名づけて「遠隔ビーム」。
どうでしょうこのネーミング。ビームだとやっぱり一直線で焼き払いそうでしょうか・・・。
拙い説明が伝わっているといいんですが。
この治療法の最大のメリットは身体への負担が少ないという点ですね。
通常の放射線より健康な細胞への影響が少ないですし、外科的なアプローチが難しい箇所でもピンポイントですから。
1回30分程度寝転んでいるだけ。終わったらテニスだってできます。
がん治療では最先端と言える治療法です!
ではこの治療法にいくらかかるかというと約270万円と言われています。北大では250万円以下にしたいと以前の道新記事に載っていました。
そしてこの治療費は現在健康保険がききません。
つまり全額自己負担です。
せっかく札幌に夢の治療法が受けられる施設ができたのに、これほど高額では六本木ヒルズを眺める庶民がごとく、虚しい気持ちが広がります。
ですが、そんなときにこそ保険がお役に立てるわけです!
先進医療を受けることが出来る特約です。
しかしまだ北大では先進医療特約で治療を受けることは出来ません。
この先進医療についてはまた次回の記事にご紹介したいと思います。
今日のところは、喜んでいいのか知らないほうが良かったのか、消化不良な情報を提供する記事ですみません。
次回のブログも宜しくお願いたします。
新谷拓己
~~追記~~
2014/01/29 先進医療について、次号のブログ「先進医療が受けられたら安心?」 を書きましたので、どうぞご覧くださいませ。