「示談をしない = 謝ってはいけない?」

皆様お久しぶりです。新谷です。
前回の更新からずいぶん日が開いてしまいました。

やはり続けてくるとネタも減ってきますね。
あまり商品の具体的な話ができないという保険業界の性格上、内容も制限をされて苦しいところですが、少しでも皆様の「ほほぅ」を頂けるようなお話をお届けしてまいりたいと思います。

今日のテーマは示談です。
驚き指人形「事故があった時に示談をしない!」 

これはもうお陰様で今や当たり前のように浸透していることと思います。 

特に自動車事故では、その場で交渉をしてはいけないということが、本当に既知のこととして広まっていると感じます。
当事者同士では話さず「保険会社を通しましょうね」とスマートに進むようですね。

ですがともすれば、かえって「示談をしない」ということが、若干大げさに伝わっているなぁと言う気もしますね。

「 示談をしない = 謝ってはいけない! 」
「 示談をしない = 相手と話をしてはいけない!  」

こんな風に解釈されているケースもあるなぁと感じたりします。
確かに事故は日常とは真反対で、正常な判断をしにくいですものね。
でもスムーズな解決をお望みならば、このような振る舞いはあまり得策ではないかもしれません。



私自身、自動車事故でいささか不愉快な経験があります。
50歳前後の女性が避けようのないタイミングで車線を変更して、私の目の前に割り込んできたのです。
中央分離帯もあり逃げ場もなく、止まりきれずに衝突しました。
私も悪いですが、やはり相手に事故を作った主な原因があるというケースです。
ところが相手は警察との事故徴収の場で自分を正当化しようとし、私へは謝罪どころか直接の話もしようとはしませんでした。

謝ったから過失が増えるということはないです。
こちらが何か見落としをしたのなら素直に謝ってください。
片方が態度を硬化すれば、話し合いはこう着してしまうこととなるでしょう。
「下手なことは言えない…」という怖さももちろんあると思いますが、常識的な範囲での気配りをどうぞお願いします。

また、「相手と話をしてはいけないと思って名前と連絡先くらいしか交換してません」というのも、のちのトラブルを招く可能性があります。

事故はまず、その事故状況の把握が第一です。
・ぶつかった位置は交差点のどのあたりか。
・お互いの車のどこにぶつかったか。
・信号があったならお互いの色は何色だったか。
・車の距離感は。
・当事者以外の車はいたか。
・お互いの道幅はどれくらいか。
・雪などで事故当時の状況はどのようになっているか。
 
これらのことは事実としてお互いの共通した認識になっていないと、その後の話し合いが混沌としてまいります。
事故状況が一致していたなら話し合いは比較的スムーズです。

ところがどうしても人はどっちが悪いとか正しいとかを言いたくなってしまうのですね。
事故の時に相手と1つ1つの状況をおさらいしておかないと、人の記憶は曖昧なものです。
後になって先方がとんでもない事実を主張をしてくることがあります。

どちらが悪いとか正しいとかはさておき、事故がどんな状況で起きたのかを確認するだけでいいのです。

相手に過失を認めさせたくなってしまうと、相手も口を閉ざし、事実の確認もできなくなります。

お相手にもそのまま言って下さい。
「おケガはないですか?それは幸いでした。
事故直後の当事者同士だと、正しい判断も難しいと思いますし、感情も平時とは違いますから、ここでの交渉事はよしましょう。
そこは保険に任せるとして、あとで記憶違いをしたくないので、どんな事故だったかおさらいさせてもらってよいですか?」
例えばこんな風に言うと、相手も応じてくれるのではないかなと思います。

ではでは、素直に謝れる人になりたいなぁと思う新谷でした。
あっ、ブログ更新をサボってすみませんでした!

新谷拓己 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です