消費増税と保険

寒波が猛威を振るっておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
吹き溜まりに突っ込んでしまったというお客様もいらっしゃいます。
どうか万が一の際の防寒対策について、しっかりとした事前準備をご検討ください。

そんな雪国の北海道ですが、住宅街などでは特にザクザク雪で立ち往生してしまう車を見かけます。
かく言う私も昨日一昨日と、困っている車を3台ヘルプしました。

残念ですが東京海上日動のロードサービスは、事故性のないときのスタック(タイヤの空転)は対象外なのです。
もし運転操作を誤って雪山に乗り上げてしまったなどの事故であれば無料急行が可能です。
ケースバイケースではありますが、お困りの際にはご相談お問合せ下さい。

さて、今回のテーマの消費増税についてです。
4月からの増税が迫ってまいりました。

皆さんもいずれ買わなければならない大きめの買い物は済ませておきたいとお思いでしょう。
私もスタッドレスタイヤを買っておこうと思ってます。

では保険料はどうなのでしょうか?
北電さんが値上げの方向であることを昨日のニュースで聞きましたが、保険も値上げとなるのでしょうか? 


実はほとんど影響はありません。

というのも損害保険も生命保険も、そもそも保険料には消費税がかかってないからです。

では、ほとんどというのはどういう意味か。

これは、保険で守られている目的物の価値が変わるということです。 

例えば火災保険で守られている家や家財。
例えば自動車保険の車両補償で守られている愛車。

これらは消費税を含んで設定されています。
というのも修理費に対して、消費税分だけをお客様が負担するということもないからですね。
一部の損害でも全損でも、ちゃんと消費税分まで保険金が出ます。

そして今回の増税によって、保険の対象の価値は105%の価格から108%の価格になります。 
ですから、3000万円のお家に保険をかけていた場合はこのように修正されると考えます。
 『 3000万円  ÷ 105% × 108% ≒ 3090万円 』

これにより、保険の対象が高くなる訳ですから、保険料も少し高くなるということになります。

4月以降の保険会社からの更新案内を見て、「なんだ保険会社が勝手に保険料をあげてきたぞ!?」と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、上記の理由から正しくお客様の財産を評価させていただいた結果なのです。
もちろん保険会社の提示に従う必要もありませんので、改めて評価についてご相談をさせていただきたいと思います。

ここで、「なんで年数が経って価値が上がるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
この古くなると価値が下がるという価値判断は『時価』と読んでいます。

マグロの時価とは意味が違いますが。

この『時価』に対する言葉として『新価』という表現が保険業界にはあるんです。

つまり、前に3000万円で建てた家だけど、年数が経って時価が1000万円ですという保険だった場合、全焼しても当然1000万円しかおりないわけですから建て直せないですよね?
全焼したら、元通りに直るのが保険の役目じゃないか?ということで、現在主流になっている価値判断は『新価』、つまり建てなおすのに必要な価格としているんです。

ですから、時代の移り変わりによっては材木や大工さんの価格・工賃が上がると、保険で備えなければいけない金額も増えることがあります。 
35年前のラーメンと、今のラーメンとでは値段が違いますよね?
ですから35年契約など長期で保険をかけている場合は注意が必要かもしれません。

最終的には増税と話がそれましたが、「消費増税と保険料にはほとんど影響がない」という記事でした。

ただし、先程もお話した通り、皆さんの保険料は非課税で、もらえる保険金は内税となると、その差は保険会社が負担をすることになります。
増税額が膨らんでくると、やはり将来的には保険料率も改定せざるを得ないかもしれません。 

今回も長文をお読み頂きありがとうございました。
何はともあれ突然の大雪や運転時のトラブルにはくれぐれもお気を付けください。

新谷拓己 

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